最近、2歳半になる娘がだいぶ言葉を発したり、意思表示もするようになり、コミュケーションが図れるようにました。
そんな中、初対面の大人と対面する際に縮こまったり、遊園地のお化け屋敷やトンネルで怖がったりと、特にトラウマとなるような経験はしていないはずなのに“なぜ?”と何となく疑問を抱いていました。

ただそれは、人間が未知のものや変化を受け入れずに不安定なリスク回避を行おうとする本能で、《現状維持バイアス》というそうです。
現状維持バイアスの発生原因として、「安心や確実性を選ぶ」「リスクや不確実性を選ばない」「脳内で新しい情報取得するには多くのエネルギー消費するため、(省エネとして)既存情報や行動パターンを優先する」そうです。

以前のブログでも記載した社内改革のような変化を嫌う心理的傾向は、現状維持バイアスが大きく働きかけていることで、現状より好転すると分かっていても行動ができないというわけです。
例えば仲の良い好きな子に対して告白するかどうか。本心を伝えて恋人になる未来と、フラれて今までの関係が変わってしまう未来を考えると、確証なしではなかなか行動に移せないという心理も現状維持バイアスの働きかけがあります。チキンという言葉はこの補正が強い人を指すのかもしれませんね。
つまり、皆、物事に対して覚悟や信念を強く持たなければ本能という補正がかかるわけで、成功者は皆、脳内で多くのエネルギーを使ってこのハードルを飛び越えていることになるのでしょう。

ただ今後の日本において、以前のような大手企業に就職すれば人生安泰の時代ではなくなってきました。やったことがない、よくわからない、面倒くさいで避けていくことで最終的にチャレンジングな人と大きな差が出てしまうこともあるでしょう。
とはいえ、よくわからないけど友人の勧めでSNS始めましたみたいなことはまた違ってきます。
それは自責ではなく、他責という、結果自分の身の保身でやっているに過ぎないからです。
そこは自分自身で責任を持つための知識や分析という行動が必須です。
《現状維持バイアス》にも対策法があります。
①現状維持バイアスの存在を認知すること
②数字やデータなど、客観的な指標を理解すること
③メリットとデメリットを分析して現状維持は失敗であると認識すること
④まずは小さなことから変えてみる努力をすること
私は比較的、《現状維持バイアス》とは向き合っている自負があり、チャレンジすることの失敗は成功のヒントと捉えるマインドを植え付けてもらいました。
いい意味で、自分に自信がついてきたといっても過言ではありません。
人間は失敗します。
絶対ミスするなと言われても失敗する可能性はあります。
それは仕事できる云々ではないはずです。
仕事のできる人は、ミスが起きる想定と起きた際の対処が分かっている人だと思います。
なので、リスクを最大限分析して備えるように今後もチャレンジングな人生にしていきたいと思う今日この頃。
ii-mon©️
