
企業と従業員の関係
雇用主(企業)と労働者(従業員)、その両者は基本的に利害関係によって結ばれています。
雇用主側は、企業の成長や発展のために個々の能力を発揮しながら尽力してもらう人材を求め、対価として給与や報酬を払います。
労働者側は、生活に必要な給与や報酬を得る為に、個々の経験や能力を発揮できる企業を選びます。
その両者が互いの目的を達成すべく、組織に求められるのが、“評価制度”になります。

評価制度が組織に必要な理由
組織に必要な原則として、①組織図、②ルール、③評価制度のトライアングルが存在します。
①組織図とは?組織の骨格となるもので、内部構造や階層、部署間の関係性を図式化したもの。
②ルールとは?組織の秩序を保ち、行動原則やガイドラインを用いながら組織を円滑に運営する上で重要な役割となる取り決め。
③評価制度とは?組織を強固なものにする為、労働者の働きぶりや貢献度を公平に評価し、よりパフォーマンスやモチベーション維持向上に繋げていく仕組み。
前提として、上記3つの原則のどれかが欠けても組織全体に影響を及ぼすことになり、“評価制度”だけ整えても薄いものとなってしまいます。
評価制度がないとこうなる!
組織における評価制度がないと…
何を求められているかわからなくなります。
・評価者が評価基準が曖昧になりやすい
・日常業務の整合性がとれない
などなど。
《生じる3つの誤解》
☑️できなくてもOK

☑️アピールだけ

☑️指示の無視

優秀な人材の離脱に繋がります。
・成長できない
・評価されない
・やるだけ無駄
離職が増えることで、組織運営の深刻な問題を引き起こします。
・企業イメージの低下
・業務効率の低下
・連鎖退職
・モラルの低迷
・生産性の損失

組織評価あっての個人評価
組織は『チーム』です。
個人は集団の成績を上げるために存在します。
チームの評価が悪い中で、自分の評価があがりません。集団の成果+個人の成果で評価が決まるのが、正しい評価制度です。
管理職は、自組織の成果で評価であるべきなのです。
組織の勝利によって個人も豊かになる!
とてもわかりやすい表現です。
本田圭佑さんも言っていた、
戦術は、個を引き出すためにあるもの。

選手を駒として戦術に当てはめるのではなく、選手の能力やスキルを理解した上で戦術に落とし込んでいく。
これはサッカーもビジネスも共通ですね。
強い組織は評価の最適化によってもたらされるものだと深くうなづく今日この頃。

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