『仕事は最低3年は続けろ』とよく親や身近な大人から言われたものです。
実際に私もキャリアのなかで2回転職しているわけですが、1社目(システム開発企業)もなんとか3年は続けようという心意気で頑張りました。
※結果、2年8ヶ月で退職してしまいました。
では、仕事を3年続ける意味は何なのか。
一般的な見方としては、
①新卒採用だから緩和されている評価がある
→中途採用は即戦力を求められる。社会人経験ではなく、ポテンシャルなどの評価がある。社会人経験が浅いままだと転職しにくい。
②採用側に辞め癖イメージが湧く
→採用しても長く続かない懸念を抱かせる。能力が同じ人がいたら当たり前に削られてしまう。信用評価は低く見積もられてしまう。
といったところでしょう。
私は本来目指していたサッカーメディア関連の仕事がことごとく決まらず、窮地に追い込まれた末、就職を決めました。特に明確なビジョンはなく…
当時はどこでもいいから仕事して、社会人経験を積むことは何かしらプラスになる程度の想いでした。
ただ、結論蓋を開けてみると、自社開発ではなく他社出向による業務。勤怠も労務に引っかからないように手書き。やむなく残業が多い仕事の割り当て、ボーナスは残業が多いとマイナス査定など、なかなか無茶苦茶な企業でした。
ただ長らくサッカーで培った忍耐力を発揮し、3年間耐える決心をして頑張っていましたね。
ある日、2年目を迎えることで後輩ができ、後輩のOJTを行いながら業務遂行すると、結果自分の業務が完了しても割り当てられました。
当時、突然、職場で号泣したことを未だに覚えています。

『自分は何のために仕事しているのだろう』
『プライベートを犠牲にしてやりたいことなのか』
『プロジェクト完成した達成感が得られない』
『発狂した社員が何人もいる』
個人としては導き出した答えは『自分の会社の事業内容と関わった業務を説明できること』ができるようになったら3年続ける深い意味はない、ということです。
こうして自分の出した答えを待って退職。約3ヶ月は自分のやりたいこと探しと題して、ハローワークや企業説明会に足を運びました。
友人の結婚式で二次会の幹事を任され、『良かった』『ありがとう』『助かった』という生の声の嬉しさを感じて営業の道に進むきっかけとなったわけです。
確かに学生時代の就職活動は全く真剣に行いませんでした。そこはめちゃくちゃ反省してます。
ただ、物事が進むにはプロセスがあるように、人生においてもきっかけや分岐点が多々あります。
1社目がブラック企業であったとしても、今進んでいる道には2年8ヶ月絡んでいます。
朝から野球部みたいな声出し、ラジオ体操で間違えたら連帯責任腕立て伏せ、ヤ◯ザみたいな外部教官の行ったゴリゴリ体育会系新卒研修も今となってはよい思い出です。笑
少なくとも名刺交換や社会マナー、ビジネスにおけるチーム、マイクロオフィス技術向上、忍耐力、また厳しい現実の経験はポジティブに捉えています。
私は
『この時間が無駄だった。』
という言葉が嫌いです。確かに忘れたい記憶や苦い思い出は人間誰しもあると思います。
ただ0にするのは勿体無い。必ず人生の歩みのなかで通った道は還元できることがあると思っています。無駄にしたくない。真剣に考えるきっかけになる。
これからもそう思い続けて頑張ります。

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