ここ最近、経営や組織についてのセミナーを受講し、知識が深まりました。
現在の会社においての他部署連携の課題を分析すると、『セクショナリズム』(sectionalism)が大きな要因であると定義づけられます。
セクショナリズムとは日本語で『部局割拠主義』と訳されます。
意味合いとしては、従業員が属する部署や組織の利益や効率を優先し、他部署に対して非協力的な状態を示す表現になります。
例えば、
『会社から生産性向上の業務改善命令が出た為、自部署の領域でない(グレーゾーンの)仕事は他部署に吐き出す』という部長がいたとします。
一見この発言は企業のための行動と見えます。反面、他部署にも同様の指示が出ている可能性は考慮しておらず、“丸投げ”しようとしているようにも捉えられます。
業務改善指示の捉え方に大きなギャップが生まれ、もはや喧嘩の引き金になる可能性もあります。部門間の軋轢を生むことは企業にとっては無視できない大きな問題になります。
セクショナリズムには2種類あるそうです。
①無関心型・非協力型セクショナリズム
・仕事の関心は自分の所属する組織のみ。
・他組織への無関心さが非協力に繋がっている。
・現状に固執する傾向があり、新しい取組みには消極的なことが多い。
②批判的・排除型セクショナリズム
・他組織に対する敵対心が先行する。
・ライバルの排除や批判のような行動が行われる。
・競い合いではなく、足の引っ張り合いとなる。
・放置すると大問題や不祥事へのリスク。
いずれにせよ、セクショナリズムが組織的に蔓延すると、被害が生まれる可能性はどんどん高くなります。
●企業の強みを活かすことができる同業に勝ちきれない
●閉鎖的な環境下により生産性の低下が起きる
●同調圧力により他部署の悪口不満が増える
●顧客から企業の信用性が低下する可能性
本来武器となる企業武器が半減もしくは無効化状態になると、チャンスロストどころか、A部署に伝えたのに B部署に伝わっていないなどの要因で顧客の信頼や関係性に傷をつけることになりかねません。
多くは、①自組織のプライドや縄張り意識からくる場合や、②人事異動が少なかったり長期在籍社員にて構築された組織である場合、③人事や相対評価など制度に問題がある場合が挙げられるようです。
特に今の会社は上記3つが全て当てはまるので、かなり根深い組織になっていると、つくづく実感します。
なんとかしたいと言う想いがあり、何度か壁を壊す、せめてヒビを入れたい!と意気込みましたが、想像を絶する高い壁に正直疲弊してしまっています。。
北朝◯のように閉鎖的な組織だからこそと思うのが、他組織どころか他企業にも興味がないので、現在のマーケット市場や他社製品・サービスに対する差別化という観点が大きく欠落しています。
他業種参入もあり、専門性企業が総合的企業に変化しているマーケット市場を知らないのは企業継続において致命傷になりかねません。
一言で言うと、ガバナンスがガバガバなんですね。笑
ただ介護医療業界においては一般企業に比べ、経営リテラシーが低いと言われています。なかには、気づいていないことも多々ありそうな気もしています。
経営者さま、早いお気付きを・・・

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