
わたしも今年で40歳、節目の年になります。(前厄です)
また、今年71歳になる父親も昨年50年以上勤めた会社を退職し、ゴルフなどの趣味を楽しむ時間が増えました。
やりたいことが長く続けるために、健康寿命が長くなることを日々願っています。
ただ、人間は必ず年を召し、老いがきます。
それによる生活リズムや体調の管理、病気や怪我のリスク回避など、自己管理も難しくなってきます。

みなさんは『家族介護』という言葉を聞いたことがありますか?
介護業界にいるから経験が色々ありますが、
今まで無縁だった“介護”というワードが、突然飛び交う生活になり、混乱、困惑、疲弊してしまう人をたくさんみてきました。
日本では法律上、子供には親を介護する義務があり、放棄はできません。
みなさん、介護って何をすれば良いかわからず、特に40歳で必ず加入する介護保険制度を正しい知識と使い方を知らない人が世の中ごまんといます。
それは保険料を徴収されているものの、使い方は自分で情報収集しなければなりません。
なかには、何も知らずに使えずにご逝去される方もいらっしゃいます。
昨今はパラマウントベッドやフランスベッド、その他シーホネンスやプラッツなど、頭も足も背中も高さなどリモコンで変わる高性能の介護ベッド(特殊寝台と呼ぶ)があります。
定価はだいたい30〜100万円くらいしますかね。この値段を聞いてどう思いますか?
…高い
…た、高い
…高すぎる!!
と思いませんか?
そう思うのが正常です。
そう、高すぎるんです!!
簡単に買えるわけないやん!
これだけ高齢化が進む日本で、かつ労働者の給与も上がらない社会です。こんな高級なベッドを変えるのは一握りのお金持ちしかいないです。

ではなぜ、購入者がニッチな多機能性の介護ベッドを大手メーカーは製造・販売するのでしょうか?
答えは簡単です。

《介護保険制度が活用できるから》
メーカーは買ってもらうために製造しているのではなく、介護保険制度を利用したレンタルで使ってもらうことを主旨にしています。
ちなみに1ヶ月借りて平均1,500円くらいかと。
1日50円で使える計算です!
あるある話で言いますと、突然、家族介護に見舞われた人は慌ててニ◯リの介護風ベッド(10万円位)やネットで1〜2万円位のエアーベッドを購入される方々います。
寝具は人間の睡眠、また介護にとって重要なものであり、ものすごくデリケートなものです。
『家族が買ってくれたベッド、寝心地良くないけど、悪いから頑張って使おう』みたいな、根本解決しない不幸せな結末を迎えることがあります。

これは、ベッドに限ったことではありません。
福祉用具やその他便利な介護サービスがあります。
平均で5年と言われる介護で疲弊してしまわない得策は、まず介護保険制度の基礎を知っておくことにつきます。
※ちなみにここでいう介護保険とは、アフラックさんなどの生命保険会社のメニューではなく、公的介護保険を指します。
知識の深みは、必要な時に調べれば良いと思います。ただ、知らないと調べようがありません。
この業界の実態を目にすると、もどかしい気持ちになります。
超高齢社会を迎える上で、国民がきちんと知っておくべき情報です。
今後、私なりに微力ながら噛み砕いて介護保険の使い方やタイミングが少しでも認知されていけばいいなと思います。今後、定期的にアップしていきたいなと考えております。

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